やりたいことが多過ぎて決められない人へ|本当にやりたいことを1つに絞る必要はありません
はじめに
「やりたいことが多過ぎて、結局何をすればいいのかわからない」
そんな悩みを抱えていませんか?
転職もしてみたい。
副業にも興味がある。
資格を取って専門性を高めるのも面白そう。
昔から興味があった仕事にも挑戦してみたい。
今の会社でも、まだできることがある気がする。
「やりたいことがない」のではありません。
むしろ、やってみたいことがいくつもある。
ところが、選択肢が増えるほど、
「結局、自分が本当にやりたいことは何なのだろう」
とわからなくなってしまう。
実は、キャリアについて考えている人の中には、このタイプの方も少なくありません。
そして、そんな方ほど「本当にやりたいことの見つけ方」を探して、さらに新しい選択肢を増やしてしまうことがあります。
しかし、ここで一度考えてみてほしいことがあります。
本当に必要なのは、「やりたいことを増やすこと」でしょうか。
私はそうではないと思っています。
やりたいことが多過ぎて決められない人に必要なのは、さらに選択肢を探すことではありません。
自分にとって何が大切なのかを明確にし、やりたいことに優先順位をつけることです。
今回は、「やりたいことはある。でも決められない」という人が、本当にやりたいことを見つけるための考え方をお伝えします。
「30代になって、このままでいいのか」とキャリア全体について悩んでいる方は、以下の関連記事から読んでみてください。
▶関連記事:【完全版】30代で「このままでいいのか」と悩む人へ|本当にやりたいことを見つけて、自分軸で後悔しない転職をする方法
「やりたいことが多い」のは悪いことではない
最初にお伝えしたいのは、
やりたいことが多いこと自体は問題ではない
ということです。
興味関心が広い人ほど、新しいことを知るたびに、
「これも面白そう」
「これもやってみたい」
と思います。
私自身もそうでした。
社会人になってから、
「自分にはもっと向いていることがあるのではないか」
と考え、さまざまな資格の勉強をしました。
結果的に10個以上の資格を取得しました。
当時は、
「できることを増やせば、その中から本当にやりたいことが見つかる」
と思っていたのです。
しかし、実際には逆でした。
選択肢が増えれば増えるほど、
「どれを選べばいいのだろう」
と迷うようになりました。
つまり問題は、選択肢の数ではありません。
「選択肢を判断する基準がないこと」でした。
なぜ、やりたいことが多いほど決められなくなるのか
例えば、目の前に次の5つの選択肢があるとします。
・今の会社で昇進を目指す
・転職する
・副業を始める
・資格を取得する
・以前から興味のあった仕事に挑戦する
どれも魅力的に見えます。
ここで判断基準がなければ、
「転職した方が年収は上がりそう」
「でも副業ならリスクが低い」
「資格を取ってから考えた方がいいかもしれない」
「今の会社を辞めるのはもったいない」
と、いつまでも比較を続けることになります。
そして情報を集めれば集めるほど、それぞれのメリットとデメリットが見えてきます。
結果として、
考えているのに決められない
という状態になります。
これは「優柔不断だから」ではありません。
判断するための軸が決まっていないからです。
以前の記事でもお伝えしましたが、本当にやりたいことを見つけるには、まず自己理解を深める必要があります。
▶関連記事:本当にやりたいことの見つけ方|最初にやるべき自己理解とは
「一番好きなもの」を探そうとすると迷いやすい
やりたいことが多い人が陥りやすいのが、
「この中で一番好きなことは何だろう」
と考えることです。
しかし、これが意外と難しい。
例えば、
人に何かを教えることも好き。
文章を書くことも好き。
キャリアについて考えることも好き。
人の相談に乗ることも好き。
この4つを並べて、
「どれが一番好き?」
と聞かれても、簡単には決められません。
そもそも比較する必要がない場合もあります。
「文章を書く」と「人の相談に乗る」は、同時に実現できるからです。
つまり、本当にやりたいことを考えるときに、
職業や行動を1つだけ選ぼうとする必要はありません。
大切なのは、その行動を通じて、
「自分は何を満たしたいのか」
を見ることです。
本当にやりたいことを見つける鍵は「共通点」にある
例えば、
・人に教える
・ブログを書く
・コーチングをする
・セミナーをする
という4つのやりたいことがあったとします。
一見すると別々の活動です。
しかし、
「なぜ、それをやりたいのか」
を掘り下げると、
「自分の知識や経験によって、人が前に進むきっかけをつくりたい」
という共通点が見つかるかもしれません。
すると、本当にやりたいことは、
「ブログを書くこと」
でも、
「セミナー講師になること」
でもありません。
それらはあくまで手段です。
その奥にある、
「自分の知識や経験を使って、人の可能性を広げる」
という部分の方が、自分にとって大切なのかもしれません。
ここを見つけることが重要です。
「好きなことだけを探してもうまくいかない理由」については、以下の関連記事でも詳しく解説しています。
▶関連記事:やりたいことがわからない人ほど「好きなこと探し」をやめた方がいい理由|本当にやりたいことの見つけ方は「好き」の外にある
やりたいことが多過ぎる人が試してほしい4つのステップ
では、具体的にどう整理すればいいのでしょうか。
おすすめしているのが、次の4つのステップです。
STEP1 やりたいことを全部書き出す
まず、頭の中にあるものをすべて書き出します。
この段階では絞らなくて構いません。
「現実的ではない」
「お金にならない」
「今さら遅い」
といった判断もしないでください。
転職したい。
海外で働きたい。
本を書きたい。
副業をしたい。
人に何かを教えたい。
資格を取りたい。
地方で暮らしたい。
小さなものでも構いません。
まずは、自分の中にある選択肢を外に出します。
STEP2 それぞれ「なぜやりたいのか」を3回考える
次に、一つひとつについて、
「なぜ、それをやりたいのか」
を考えます。
例えば、
「独立したい」
という希望があったとします。
なぜ独立したい?
→自分で仕事を選びたいから。
なぜ自分で仕事を選びたい?
→興味のある仕事に時間を使いたいから。
なぜそれが大切?
→自分の時間を、自分が意味を感じることに使いたいから。
ここまで掘り下げると、
「独立したい」
の奥には、
自由や主体性
という価値観があることがわかります。
すると、「独立すること」だけが答えではなくなります。
今の会社でも裁量の大きい部署へ異動することで、その価値観を満たせる可能性があるからです。
STEP3 やりたいこと同士の「共通点」を探す
次に、書き出したものを眺めてください。
一見バラバラに見えるやりたいことにも、共通点があるはずです。
例えば、
・コーチング
・講師
・ブログ
・人材育成
であれば、
「人の成長に関わる」
という共通点があるかもしれません。
あるいは、
・起業
・副業
・フリーランス
なら、
「自分で意思決定できる働き方」
を求めているのかもしれません。
この共通点が見つかると、
「どの職業が正解なのか」
という問いから、
「自分は仕事を通じて何を実現したいのか」
という問いへ変わります。
ここまで来ると、選択肢はかなり整理されてきます。
STEP4 1つに決めるのではなく「今試すもの」を決める
そして最後が、最も重要です。
それは、
一生やることを決めるのではなく、今試すことを決める
という考え方です。
本当にやりたいことかどうかは、考えているだけでは完全にはわかりません。
実際にやってみることで初めて、
「思っていたより面白い」
「好きだけれど、仕事にはしたくない」
「これはもっと続けたい」
といったことがわかります。
例えば、副業に興味があるなら、いきなり会社を辞める必要はありません。
週末に小さく始めてみる。
講師に興味があるなら、まず少人数の勉強会を開いてみる。
文章を書くことに興味があるなら、ブログやnoteを書いてみる。
転職に興味があるなら、まず経験者から話を聞いてみる。
「決めてから動く」のではなく、「動きながら確かめる」。
この発想を持つと、やりたいことを1つに絞らなければならないプレッシャーがかなり小さくなります。
▶関連記事:やりたいことはどうやって見つかる?30代からの現実的な探し方
「何を捨てるか」ではなく「今、何を選ぶか」
やりたいことが多い人ほど、
「Aを選んだらBを諦めなければならない」
と考えがちです。
しかし、人生は一度選んだら二度と変更できない試験ではありません。
今はAをやる。
半年後にBを試す。
AとBを組み合わせる。
実際にやってみて違ったらCへ進む。
そんな選び方があってもいいと思います。
だから私は、
「一番やりたいことは何ですか?」
より、
「今のあなたが、一番確かめてみたいことは何ですか?」
という問いの方が大切だと考えています。
人生全体の答えを出そうとすると動けなくなります。
しかし、「次の一歩」なら決められることがあります。
まとめ|本当にやりたいことは「1つの職業」とは限らない
やりたいことが多過ぎて決められないと、
「自分には軸がない」
と思ってしまうかもしれません。
しかし、そうとは限りません。
むしろ、複数の興味の奥に、まだ言葉になっていない共通の価値観や目的が隠れている可能性があります。
大切なのは、
やりたいことを無理に1つに絞ることではありません。
①やりたいことを全部書き出す
②「なぜやりたいのか」を掘り下げる
③複数のやりたいことの共通点を探す
④一生の答えではなく「今試すこと」を決める
この順番で考えてみてください。
本当にやりたいことの見つけ方とは、
「運命の仕事を1つ見つけること」
ではありません。
自分が何を大切にし、何に心が動き、どんな価値を生み出したいのかを理解し、それを実現できる方法を試していくこと。
私は、それが「本当にやりたいことを見つける」ということだと思っています。
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今すぐ転職を決める必要はありません。
やりたいことが決まっていなくても大丈夫です。
体験コーチングでは、
「今、何にモヤモヤしているのか」
「本当はどんな毎日を送りたいのか」
「自分は何を大切にしたいのか」
を対話しながら整理します。
45分後に目指すのは、
すべての答えを出すことではありません。
「次に何を考え、何をすればいいのか」が見えている状態です。
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