「好きなことを仕事にする」が苦しくなる人の特徴|本当にやりたいことを見つけるために大切なこと
はじめに
「好きなことを仕事にしたい」
そう考えたことがある人は、きっと少なくないと思います。
好きなことなら、毎日楽しく働けそう。
好きなことなら、嫌な仕事も我慢しなくていい。
好きなことを仕事にできれば、もっと自分らしく生きられる。
私自身も、「本当にやりたいことがわからない」と悩んでいた頃、そんな働き方に憧れていました。
SNSを開けば、
「好きなことを仕事にしよう」
「やりたいことで生きていこう」
そんな言葉が目に入ってきます。
そのたびに、
「自分にも、夢中になれる仕事があるはずだ」
と思い、いろいろなことを探しました。
でも、探せば探すほどわからなくなっていきました。
そして今、キャリアについて悩む方とお話ししていて感じることがあります。
それは、
「好きなことを仕事にしなければならない」と考えることが、かえって“本当にやりたいこと”を見えなくさせてしまうことがある
ということです。
今回は、「好きなことを仕事にする」が苦しくなってしまう人の特徴と、本当にやりたいことを見つけるために大切な考え方についてお伝えします。
結論|「好きなこと=仕事」にしなくてもいい
最初に結論からお伝えすると、
好きなことを、必ずしもそのまま仕事にする必要はありません。
もちろん、好きなことを仕事にして幸せに働いている人もいます。
それを否定するつもりはありません。
ただ、
「好きなことを仕事にすれば幸せになれる」
という考え方には、少し注意が必要です。
なぜなら、私たちが仕事に求めているものは「好き」だけではないからです。
たとえば、
「誰かの役に立っていると感じたい」
「自分で考えて仕事を進めたい」
「家族との時間を大切にしたい」
「新しいことに挑戦し続けたい」
「安心できる環境で働きたい」
こうしたものも、仕事を選ぶうえでは非常に重要です。
つまり、本当にやりたいことを考えるときには、
「何が好きか」だけではなく、「どんな状態なら自分は満たされるのか」まで考える必要があります。
その答えにつながるのが、自分自身の「価値観」です。
「好きなことを仕事にする」が苦しくなる人の5つの特徴
では、どのような人が「好きなことを仕事にする」という考え方によって苦しくなってしまうのでしょうか。
1 「一生続けられるほど好きなこと」を探してしまう
一つ目は、
「どうせ仕事にするなら、一生続けられるくらい好きなことでなければならない」
と考えてしまう人です。
でも、興味は変化します。
20代で夢中になったことに、40代でも同じ熱量を持っているとは限りません。
私自身、これまでの人生を振り返っても、興味を持つ対象は何度も変わってきました。
だからこそ、
「一生好きでいられるものは何だろう」
と考えすぎる必要はないと思っています。
大切なのは、
「今の自分は何に心が動くのか」
です。
やりたいことは、一生変えてはいけない「正解」ではありません。
人生の変化に合わせて更新していいものです。
2 「好きなこと」からイメージできる職業に就こうとする
たとえば、
「人と話すことが好きだから営業職」
「旅行が好きだから旅行会社」
「本が好きだから出版社」
と考える。
一見すると自然なのですが、ここにも落とし穴があります。
同じ「人と話すことが好き」でも、
人前で話すことが好きなのか。
一対一でじっくり話を聞くことが好きなのか。
知らない人と出会うことが好きなのか。
自分の考えを伝えることが好きなのか。
その中身は人によって全く違います。
だから、「好きなこと」からいきなり職業を探すのではなく、
「その何が好きなのか」
まで掘り下げることが大切です。
「好き」を仕事にするのではなく、
「好きの中にある要素」を仕事に取り入れる。
そう考えるだけで、選択肢は大きく広がります。
3 好きなことなら、つらくないと思っている
好きなことを仕事にすれば、毎日楽しい。
そんなイメージを持っている人もいるかもしれません。
しかし、どれだけ好きな仕事でも、
面倒なこと
苦手なこと
思い通りにならないこと
結果が出ないこと
はあります。
私自身、キャリアコーチングや文章を書くこと、人前で話すことは好きですが、だからといって、そこに関わるすべての仕事が楽しいわけではありません。
好きな仕事にも「やりたくない作業」はあります。
むしろ大切なのは、
「多少大変でも、それでも続けたいと思える理由があるか」
なのだと思います。
楽しいかどうかだけで判断すると、少し苦しくなった瞬間に、
「これは本当にやりたいことではなかったのかもしれない」
と迷ってしまいます。
でも、苦しい瞬間があることと、やりたいことではないことは、別の話です。
4 「好きなことを仕事にしている人」と自分を比べてしまう
SNSを見ると、
好きな場所で働いている人
会社員を辞めて独立した人
趣味を仕事にした人
そんな人たちが目に入ってきます。
すると、
「自分も本当にやりたいことを見つけなければ」
と焦ってしまう。
でも、ここで注意したいのは、
「好きなことを仕事にする」が、いつの間にか自分の願いではなく、他人から借りてきた理想になっていないか
ということです。
本当は、
安定した環境で働きたい。
家族との時間を大切にしたい。
仕事以外の時間で好きなことを楽しみたい。
そう思っているかもしれません。
それも立派な「自分らしい人生」です。
大切なのは、「好きなことを仕事にしているか」ではありません。
自分が大切にしたいものを、大切にできる働き方をしているか。
私は、こちらの方がずっと重要だと思っています。
5 「好きなこと」だけを探して、価値観を見ていない
そして、最も大きな落とし穴がこれです。
「好きなことは何だろう?」
ばかり考えている状態です。
本当にやりたいことを考えるとき、私は、
「好きなこと」と「価値観」を分けて考えること
が大切だと思っています。
好きなことは、
「何に興味を持つか」
です。
一方で価値観は、
「どんな状態で生きていると、自分は満たされるのか」
ということです。
たとえば「教育」が好きな人でも、
子どもの成長を支えることに喜びを感じる人
新しい知識を伝えることが好きな人
誰かの可能性を引き出すことに充実感を感じる人
では、やりたい仕事は変わってきます。
だからこそ、
好きなことの奥にある「なぜ、それが好きなのか」を考えることが、本当にやりたいことを見つけるヒントになります。
本当にやりたいことを見つけるための3つのステップ
では、どうすればいいのでしょうか。
私がおすすめしているのは、次の3つの順番です。
STEP1 「好きなもの」ではなく「心が動いた瞬間」を集める
まず、
「私の好きなことは何だろう?」
と考えるのを一度やめてみてください。
代わりに、
「最近、時間を忘れて話したことは?」
「なぜか気になって調べてしまったことは?」
「人の話を聞いて羨ましいと思ったことは?」
「昔から興味を持っているテーマは?」
と問いかけます。
職業を探す必要はありません。
まずは、自分の心が動く方向を集めていきます。
以前の記事でも書きましたが、やりたいことは頭の中だけで探すより、実際に触れながら確かめていく方が見つかりやすくなります。
▶関連記事:やりたいことはどうやって見つかる?30代からの現実的な探し方
STEP2 「なぜ好きなのか」を5回掘り下げる
次に、その興味に対して、
「なぜ?」
を繰り返してみます。
たとえば、
「人の相談に乗るのが好き」
だとします。
なぜ?
「相手が前向きになるとうれしいから」
なぜ、それがうれしい?
「その人の可能性が広がる感じがするから」
ここまで掘り下げると、
単なる「人と話すことが好き」ではなく、
「人の可能性が広がることに関わりたい」
という価値観が見えてきます。
ここまで来ると、仕事の選択肢は一気に広がります。
STEP3 仕事にする前に、小さく試す
そして最後が、とても重要です。
いきなり、
「これを仕事にしよう」
と決めないことです。
副業でやってみる
ボランティアに参加する
講座を受けてみる
その仕事をしている人に会ってみる
今の職場で近い仕事を経験してみる
すると、
「思っていたより面白い」
「好きだけど、仕事にはしたくない」
「この部分は好きだけど、この部分は違う」
ということがわかります。
この「違った」という発見も、失敗ではありません。
むしろ、本当にやりたいことに近づくための大切な自己理解です。
私も「好きなこと」を探して10年間迷いました
私自身も、社会人になってから約10年間、
「自分が本当にやりたいことは何だろう」
と考え続けてきました。
資格を取ったり、転職したり、新しいことを始めたり、
いろいろ試しました。
でも、なかなか答えは見つかりませんでした。
今振り返ると、理由はシンプルです。
私はずっと、
「何をすれば正解なのか」
を探していたからです。
転機になったのは、
「何をするか」
ではなく、
「自分は、どんなときに人生が満たされていると感じるのか」
を考え始めたことでした。
そこから、自分が大切にしたい価値観と、興味を持つことの共通点が少しずつ見えてきました。
だから私は、
「好きなことを仕事にしなければならない」
とは思っていません。
それよりも、
自分が大切にしたいことを満たすために、好きなことをどう使うか。
こちらの方が大切だと思っています。
「本当にやりたいこと」は、好きな職業を見つけることではない
「本当にやりたいことを見つけたい」
そう思ったとき、私たちはつい「職業」を探してしまいます。
でも、本当に必要なのは、
「何になりたいか」
を決めることではありません。
「何を大切にして生きたいのか」
「何に心が動くのか」
「どんな形で人や社会と関わりたいのか」
を理解することです。
そのうえで、
転職するのか
今の会社に残るのか
副業を始めるのか
好きなことは趣味として楽しむのか
を決めればいい。
答えは一つではありません。
もし今、
「好きなことを仕事にしなければ」
「早く本当にやりたいことを見つけなければ」
と焦っているなら、一度その考えを手放してみてください。
本当にやりたいことは、
どこかに存在する「正解」を探し当てることではなく、
自分が何を大切にして生きたいのかを知り、小さく試しながら、自分で形にしていくもの
なのだと思います。
▶関連記事:【完全版】30代で「このままでいいのか」と悩む人へ|本当にやりたいことを見つけて、自分軸で後悔しない転職をする方法
「このままでいいのか」と悩み続ける毎日を終わらせませんか?
「このままでいいのか」を、「こう生きたい」に変える45分。
今すぐ転職を決める必要はありません。
やりたいことが決まっていなくても大丈夫です。
体験コーチングでは、
「今、何にモヤモヤしているのか」
「本当はどんな毎日を送りたいのか」
「自分は何を大切にしたいのか」
を対話しながら整理します。
45分後に目指すのは、
すべての答えを出すことではありません。
「次に何を考え、何をすればいいのか」が見えている状態です。
あなたが「自分の人生」を選び始める最初の一歩にしませんか?
▶体験コーチングで「こう生きたい」を見つける
まだ体験コーチングに
申し込むほどではない方へ
まずは無料で、自分の価値観を整理してみませんか?
公式LINEでは、
自分の価値観を見つけるワーク
本当にやりたいことを考えるヒント
キャリアに役立つ情報
をお届けしています。
「まずは自分で考えてみたい」という方はこちらから。
▶無料ワークをLINEで受け取る